研究内容(光物性化学)

光機能材料では分子の励起状態が鍵であり、励起状態の精密な理論研究によってその光物性の詳細を明らかにすることができます。 我々は、有機EL、色素増感太陽電池、紫外線ブロック、バイオセンサーなど光機能分子の電子過程について精密な励起状態の理論を用いて研究を行っています。

高分子系有機EL

高分子系有機ELは安価であり、加工が容易という利点があり、電界発光や導電性を示す様々な分子が開発されています。それらの分子の発光スペクトルには振動構造やピーク幅があり、光物性制御の観点からこれらの理論的な解析・予測は重要です。一例として、窒素置換した梯子型分子のジインドロカルバゾールの発光スペクトルを示します。理論計算によって実験スペクトルの構造が再現され、その詳細なメカニズムが明らかになります。[TCA 2011]

フタロシアニン類縁体の色素設計

フタロシアニンは可視領域の吸収に優れた安定した色素として、様々な色素材料に利用されています。フタロシアニン誘導体の色素設計は近赤外領域の光利用の観点から重要な課題です。図にフタロシアンニン類縁体の吸収スペクトルを示します。[JCP 2010] また最近、融合型フタロシアニン二量体のQ-バンドの構造のメカニズムついても研究しました。[JCP 2012]

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